タッチラグビーの生い立ち
現在日本では、「タッチ」のことを「タッチラグビー」と呼んでおります。タッチという名ではイメージが浮かばず、ラグビーに類似しているところからタッチラグビーと呼んでいるのです。
発祥の地オーストラリア等ではTOUCH(タッチ)と呼ばれており、小学校の体育の教科になっております。
ご存じの通りオーストラリア、ニュージーランドはラグビー強豪国です。タッチはラグビーのウォーミングアップ、夏期練習のために始まったと言われております。楕円形のボール(ラグビーボールより一回り小さい)をパスしながら敵のタッチ(接触)を避けてゴールへ向かい、インゴール内にグラウディング(ボールを置くこと・ラグビーでのトライ) し点数を競う球技スポーツです。
日本では、1988年6月に私たち『早稲田タッチラグビークラブ』(埼玉県所沢市)が創設されたのが最初で、2014年度で総数は100チームになろうとしております。また、1995年には、第3回ワールドカップ(ハワイ)に初参加し、11月には日本で、オーストラリア、イングランド、日本との3カ国対抗 も開催され、96年全国大会にはフィジークラブチーム、98年にはノースキャンベラ代表チーム(豪)を招待し交流を図るとともにレベルアップを行っています。
2003年にはワールドカップが日本(熊谷)で開催されました。この時男女混成クラスが銅メダルを獲得しています。
2015年はオーストラリアコフスハーバーで4月29日~5月3日に開催されま。
タッチの特性
タッチラグビーはスクラム,タックル、キック等のない、ラグビーに類似した球技スポーツです。ゲームはわずかな身体接触(タッチ)のみで、身体の大きい小さい等のハンディキャップがなく、ボール一つあれば手軽にでき、組合せによっては小学校低学年とお母さん、中学生とお父さんなどのゲームができ家族で楽しめるスポーツです。
ゲームについて
試合は、原則としてクラス別に行い、クラスは下記の通りです。
クラス 選手資格
メンズ 男 性
ウィメンズ 女 性
ミックス プレーヤーとして常時女性3名
マスターズ30歳以上 35歳以上 40歳以上 50歳以上
ジュニア 小学生、中学生
日本では 競技としての エキサイトクラス 運動することや楽しみを重視した
エンジョイクラス そのた大会の規模に応じて ジュニアクラスやマスターズクラスを開催しています。

登録選手は14名で、プレイヤーは6名、リザーブ8名です。
選手の交代は随時自由にできますが選手がコートの外へ出て、交代選手がプレ-に参加します。常にプレイヤ-は6名ということです。
正式なコートは左記のようになりす。
タッチライン、マーカー(●●印)はアウトフィールド。
ゴールラインは、インゴールとなります。
コートが狭い場合は、プレイヤーを5人にして楽しむこともできます。
ボールはラグビーボールと同じく楕円形で、長さ28cm以内、周囲56cm、重さ380gにできるだけ近いものと
する。素材は滑りにくく,泥がつかない合成ゴムが望ましい。
ユニホームは、原則として背番号つきの白色以外のウエアー、ショートパンツ(何色でも可)およびソックスとする。
シューズは、靴底がゴム類で安全なものでなければならない。ポイント(ゴム製)は高さが1.0cm未満でなければならない。(ラグビー、サッカー等のシューズは不可)
ゲーム開始と再開
開始にあたりレフリーによるシューズ及びメンバー表(ユニホーム・背番号)のチェックを受け、両チームの主将がトスを行い、勝った方がボール(攻撃権)と陣地両方を決める。
試合時間については,前後半20分でハーフタイム5分である。
開始は、レフリーのホイッスルで始まり、攻撃権を持ったチームがセンターポイントでタップ(地面に置いた
ボールを足ではじく)を行う。得点後は、得点をされたチームがセンターポイントでタップをして再開する。
前後半のあるゲームを行う場合、後半はサイドを代えて前半の開始時にタップを行わなかったチームの
タップによりゲ ームを開始する。
ゲームの進め方
◎試合はグランド中央で、攻撃側のタップにより開始される。
◎攻撃側は、反則がない限り6回タッチされるまでプレーを続行できる。タッチされた後の攻撃はロールボールで再開する。ただし、タッチされた地点より前方でロールボールした場合は、相手チームのタップとなる。
(オフザマーク)
◎ボールが地面に落ちた場合は攻撃権が変わる。
ゲームは、ボールが落ちた地点からロールボールで再開する。(ボールtoグランド)
◎タッチされた後にパスをした場合は、攻撃権が変わる。
ゲームは、パスした地点からタップで再開する。(タッチ&パス)
◎前方にパスをした場合は、攻撃権が変わる。
ゲームは、パスした地点からタップで再開する。(フォワードパス)
◎ボールおよびボールを持ったプレーヤーが、タッチラインに触れるかまたは越えた場合は、攻撃権が替わる。
ゲームは、タッチラインから内側7mの地点でロールボールで再開する。(ラインタッチ)
◎通常タッチした側のプレーヤーは、タッチした位置から直ちに7m下がらなければならない。
なお、7m下がり終える前にタッチおよび下がるコースを変えた場合は、攻撃権が替わる。
ゲームは、パスした地点からタップで再開する。(オフサイド)
◎ロールボール後、攻撃側のアクティングハーフがボールに触れた瞬間から、防御側は前へ進んでもよい。
しかし、アクティングハーフが不在の場合はその限りではない。ボールが1m以上転がった場合は、攻撃権が替わる。 ゲームは、ロールボールした地点からロールボールで再開する。(ノット1メートル)
◎ロールボール後、最初にボールを持ったプレーヤー(アクティングハーフ)は直接得点することが出来ない。
◎攻撃側は6回タッチされると攻撃権を失い攻守交代する。(チェンジオーバー)
◎タッチされた場合は、攻撃権が替わり、タッチされた地点からロールボールで再開する。(ダミーハーフ)
◎タッチは、最小の力で行わなければならない。ボールをたたき落とすタッチ、激しいタッチ、悪意のタッチはペナルティ(タップで再開)もしくはシンビン(一定時間の退場)および退場となる。
◎自陣のインゴールでタッチが行われた場合は、攻撃権はそのままで7mライン上でのロールボールとなる。
◎得点は1トライを1点とし、得点の多いチームを勝者とする。同点の場合は、引分、抽選、サドンデスの延長戦(先に得点したチームが勝者)、いずれかを行う。
◎タッチと同時にタッチダウンした場合は、タッチとする。
◎タップで始まる場合、防御側は10m後退しなければならない。ペナルティは全てタップで開始される。
◎ノーサイド(試合終了)のホイッスル後お互いに握手をして終える。